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2015年4月12日 (日)

真の平等とはなに?

 日本では、日本だけとは限らないと思いますが論じやすいので教育関係で論じてみます。
 入学試験の制度についてね。日本では当日の入学試験の得点による合否判定が長らく続いています。が、高等学校入試においてまず出てきたのが内申書重視です。中学校での在学中の成績加味ね。ところが、相対評価で厳密に分布が決められていました。
 最近の学力テストでも明らかなように地域格差が厳として存在します。これを無視したというものでした。これで、平等とはかけ離れました。学力の低い地域の方が有利に働きますが、進学後、各高等学校で下位の成績になる場合が多いのです。進学後に不利にね。また、平常の成績もということなので家庭環境の問題も当然影響します。
 この家庭環境というのは全地域で子供全員に影響を与えるのです。親が誰であるかというものです。排除できない不平等ですよね。佐世保での同級生殺害で殺した方の少女は親の人格障害の被害者だったのではとも思うのです。
 高校野球でシード制がなくなったようですね。「不公平」だとね。いったら悪いですが弱小高校チームが1回戦から有力高校チームとの対戦になったら勝利の確率は激減します。あのシード制は在学中に公式戦で一度は勝ちたいという望みを与える制度だと思うのですけどね。公式戦を重ねるうちに強くなっていく可能性もあるのにね。練習試合の数は有力高校の方が圧倒的に多いようですしね。体のよい逆差別みたいに感じています。
 入試制度の方は違う仕組みの制度をいくつも組み合わせることで不平等の度合いは減少するとは思います。一つの物差しで「平等」「不平等」とかを論じている限り「より平等と思える社会」からは遠ざかっていくと考えられます。
 不平等で不利益を受ける部分に対してどのように援助などのセーフティーネットを構築していけるかという方が大切だと考えます。
 機能不全家族で成長した人が家族を持った場合、機能不全家族を作ってしまう可能性が高いです。だから、対策を。人格障害でもね。アル中に育てられた人をアダルトチルドレンというのですが、親によってアル中にさせられてしまう感じなのですよ。ですから、セーフティーネットの整備を。
 表面的平等論が充満している日本かな。

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