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2010年3月17日 (水)

新薬開発に財政出動も

 3月13日土曜日午後100時からの「追跡!A to Z」では、「新薬が生まれない」ということで放送されていました。詳しくはNHKライブラリーでね。
 1980年代(もう少し以前からかな。)からの生命科学の進歩(科学技術全般の進展による。)で、経験的な新薬開発から科学的論拠による開発が加速され、1990年代に多くの画期的な新薬が開発されました。
 その後、生命科学は進歩して、いろいろな新しい知見は得られているのですが、新薬開発にすぐ役立つような知見が出にくくなったようなのですね。その結果、世界中の製薬会社が特許を持っている薬の特許が2010年から切れ始めるということなのです。そうすると、後発薬メーカーが安い薬の製造が始まるので、患者は以前より安価で薬を入手することが出来るようになるのですが、問題が出てくることになります。
 新薬開発は、日本では完全に製薬会社の負担のもとでおこなわれるという仕組みですね。そして、薬害大国日本の汚名返上の面もあって、認可基準が厳しくなってきているので、以前より開発には多額の費用がかかることになります。この開発費をどう工面するかという問題ですね。これが、出来なければ、後発薬メーカーと同じような薬しか造れなくなり、新規の開発が出来なくなるというものです。海外も似たり寄ったりのようです。
 海外より日本の条件が悪いのは、患者数の少ない(開発費用の回収が困難な)薬の開発も完全に製薬会社の負担のもとでおこなわれるということです。これが、海外では使われている難病などの薬が日本で使えない原因の一つです。もう一つは、このことに関連するのですが、認可の問題です。少数患者の難病とかの配慮が聞こえてこないのです。行政の硬直性かな。
 ということは、財政出動も考える必要があるということです。特に患者数の少ない難病などについては、全額公費で開発してもよいのではと考えます。このように、製薬会社の特許収入がなくなっていくような状況ではなおさらだと考えます。
 この新薬開発もスーパーコンピューターとかニュートリノとか高エネルギー研究とか製造技術とかいろいろな科学技術というか、人文科学・社会科学・自然科学なの科学技術全般でいえること、「継続することが力になる」ということです。
 世界で2位とかで妥協するようなことをすれば、科学技術立国が危うくなります。国を潰さないためにも基礎的な分野は特に重点的に研究費を配分する必要があります。新薬開発も基礎科学の部分の大きい分野だと考えます。

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