OECDによる学力調査で連続世界トップ フィンランド
1月14日の日本経済新聞に社会面にこのフィンランドの教育についてがでていました。
以前、日経ビジネスでも取り上げられたことがあります。法律などによる制度、国民の価値観、特に親、教師の価値観などが大きな影響を与えているということを念頭に考えてください。
日本の「ゆとり教育」のは違った対応で学力の底上げが図られているというのです。日本の場合、いうたら何ですが「学力低位層」に全体を合わそうとしていたのですね。そうすると、上位層は「ひま」、考えないからこちらも学力が落ちるという悪循環。
フィンランドは、学力が伸びない児童生徒に対しては「手厚い補習」等を行っているというのです。日本みたいに国などの予算配分が硬直化している国では考えられない方法、多くの教員を配置しているのです。もっとも、この教員も生徒の学力を順番でしか把握できないようなのはいないようです。各児童生徒の苦手を克服するために補習がくまれており、勉強への興味、関心を高めることに重点を置きながら基礎力を養成しているようですね。
身近で、時々、次のような教師もいますね。生徒が質問に行くと「こんなことも分からないのか」とかいう教師です。生徒は「分からない」から質問しているのです。その心が分からないのですね。また、定期考査などで順番をつけていて「正確な順番」でないと生徒の評価が出来ない等です。で、「正確な順番」とは何なのでしょうか。入試などでは合格不合格を判定する必要がありますね。だから、仕方なく順番を出しているだけです。その時の出題が受験生全員の学力を正確に評価できるなどとは考えられないことです。まして、定期考査では各科目の目標とから評価できてもいくつかの科目の合計点での順番になると単なる「気休め」程度だと思うのです。でも、このような教師は結構多いようですね。
フィンランドでは、そのようなことがないのでしょうね。個々の子どもを伸ばす教育ができる体制であり、価値観があるのでしょう。
新聞によりますと、ヘルシンキ市の市立アルピラ中学校は生徒372人に教師40人だとでていました。これも予算配分の問題ですね。
それと、一般公務員より給与が少し良くてこの様ですから、給与で魅力がなくなれば、教師の質がさらに低下する可能性が高いですね。生徒指導とか記憶力重視とかは今の教師も熱心ですが、生徒の活力を削いでいるような気がします。その集大成が「大学の悲鳴」かな。
この書き込みのメールマガジンの申し込みはhttp://www.mag2.com/m/0000180983.htmlでお願いします。
| 固定リンク
コメント